こんにちは。ポストです。

せっつまるごとハウスの入り口にあるポスト。

何年も、何十年も、

ずっと壁にくっついたままのようで

 

プラスチックはボロボロに

だけど壁にしっかりとくっつけられているので

どうしようもなく

ポストくんはじっと雨風に耐えておりました。

 

 

ある時。

まるごとハウスに人気が戻ってきて、

たくさんの人たちが出入りするようになりました。

 

わいわい、ガヤガヤ。

なにやらみんな楽しそう。

みんなの関心を集めているのは、

 

 

同じく何年も、何十年もそのままだった

シャッター君でした。

 

 

シャッター君は大きなからだをしているので、存在感もあるはずなのに、

まったく存在感を消している状態でした。

 

そんなシャッター君はじゃぶじゃぶと洗われ、ごしごしと磨かれ、

人だかりができていたかと思うと、

 

 

なんと!!!楽しい町の絵が描かれていました。

シャッター君の存在感がキラキラと輝きだしました。

 

「シャッター君、おめでとう」

 

 

そして 

「・・・・僕は誰も見向きもしてもらえない。」

悲しくなりました。

 

 

 

悲しくなって、

やはり朽ちていくのを待つだけなのかな?

いや、郵便屋さんは遊びに来てくれるけど・・・

知らない人がごみも入れたりもする。

 

やっぱり悲しい。

 

 

すると、声が聞こえてきました。

「やっぱりポストは、赤かな」

「かわいくしたいね」

 

 

「え?かわいく??ボクのこと?」

あらよあらよと

ペタペタ、ペタペタとどんどんぬられていきました。

 

 

ボロボロだったからだは、

レトロな雰囲気の中、楽し気な姿となり

少々荒い塗り方も「手作り感」があってあたたかい。

 

 

 そしてさいごに

「にっこり」

 

 笑顔にしてくれました!!!!

 

お手紙を持って来てくれる郵便屋さんが、

にっこり笑顔になってくれたらうれしいな。

 

うれしくて、うれしくて、

にっこりポスト君になりました。

 

 

ボロボロになっても、じっとしていても

気づいてくれる人はいる。

ボクは、最後まで笑っていようと思います。

それがボクの、ポストのお仕事です。